けつまくかちょうしょう

うさぎの目を守る薄い膜(結膜)が伸びすぎてしまう病気です。この病気になると目が不快になったり、視界が悪くなることがあるので注意が必要です。

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原因

・遺伝的要因(体質や遺伝で、結膜が伸びやすい子もいます)
・環境的要因(乾燥した部屋や汚れたケージが目に負担をかけ、結膜が傷ついたり炎症を起こすことがあります)
・外傷や炎症(ほこりや草の小さな破片が目に入ると、結膜に影響を与える場合もあります)
・慢性的な炎症(結膜炎や角膜のトラブルなどを繰り返すと、結膜が伸びることがあります)

症状

・目が赤くなる
・涙がたくさん出る
・目のまわりが濡れて涙やけになる
・目が腫れているように見える
・視界が邪魔されて行動が変わる(目を細める、動きが鈍くなるなど)

診断

蛍光染色検査

角膜に傷があるかどうか調べる

細菌培養

涙の流れや分泌量を調べます。

細菌培養

細菌感染の有無を調べる

涙の流量測定

涙液の異常分泌を確認

治療

薬物治療

・抗生物質点眼薬(細菌感染を防ぐため)
・ステロイド点眼薬(炎症を抑えるため)
・人工涙液(乾燥を防ぐため)

外科的治療

結膜が著しく伸びて目を覆う場合や、重度の場合には、結膜の一部を切除する手術が検討されます

環境改善

・ケージ内の清潔を保ち湿度や温度を適切に管理します。
・異物が目に入りにくい環境を整えます。

予防

・定期的な健康診断(獣医師に定期的に診てもらい歯や目の状態をチェックしてもらいましょう)
・衛生的な環境を保つ(ケージの掃除を頻繁に行い、目に異物が入りそうな素材(ホコリや鋭利なわら)を避けます)
・目を観察する習慣(目が赤くなっていたり、涙が多いと感じたら早めに獣医に相談しましょう)
・食事の管理(栄養バランスが取れた食事を与え、健康を保つことで免疫力を強化します)

ふうた

ふうた

結膜過長症はうさぎにとって目の不快感や視覚的な問題を引き起こす可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。うさぎが目を頻繁にこすったり、異常を感じた場合は、すぐに獣医に相談することをお勧めします。うさぎの目はとてもデリケートなので、異変に気づいたら早めに対応することが重要です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。