みみだにしょう

耳ダニ症は、耳に寄生するミミヒゼンダニ(Psoroptes cuniculi)による感染症です。この病気は特に飼いうさぎでよく見られ、ダニが耳道内で繁殖することで非常に強い炎症や痒みを引き起こします。放置すると感染が重症化し、全身に影響を及ぼすことがあります。

外部寄生虫イメージ

症状

耳を掻く(耳を後ろ足でガリガリ掻くしぐさが増えます)
頭を振る(痒くて頭を何度も振る様子が見られます)
茶色や黒っぽい耳垢(耳の中に大量の耳垢がたまり、固まってかさぶたのようになることもあります)
耳が赤く腫れる(耳の内側が赤く腫れている場合は、炎症が進んでいるサインです)
元気がない(痒みや不快感でストレスがたまり、食欲が落ちることもあります)

感染経路

他のうさぎからの感染(耳ダニを持っているうさぎと直接触れることでうつります)
環境からの感染(汚れたケージや道具からダニが移る場合もあります)
親から子へ(親うさぎが持っているダニが子うさぎに移ることがあります)

治療

薬物療法

イベルメクチンやセラメクチンなどの抗寄生虫薬を使用します。
点耳薬や皮下注射で治療します。

耳の清掃

獣医師の指導のもとで、耳を優しく清掃します。

環境の清掃と消毒

ケージや周辺環境を徹底的に清掃・消毒することで再感染を防ぎます。

予防

定期検診

定期的に耳を観察し、異常がないか確認します。

清潔な飼育環境

ケージや道具を定期的に掃除し、清潔な環境を維持します。

新しくお迎えしたうさぎの隔離

うさぎさんを新たにお迎えする場合は、感染症の有無を確認するために一時的に隔離します。

ふうた

ふうた

耳ダニ症を放置すると、外耳炎や中耳炎、さらには全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。うさぎを診療できる信頼できる獣医師に相談し、早めに適切な治療を受けることが重要です。また、定期的な健康診断を受けることで早期発見が可能となります。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。