えんせふぁりとぞーんしょう

エンセファリトゾーン・クニキュリという微胞子虫が原因で起こる病気で、うさぎによく見られる感染症です。感染しても症状が出ない場合もありますが、場合によっては命に関わることもあります。この病気は他の動物や人間にもうつることがあるため注意が必要です。

神経の病気イメージ

原因

感染経路

・お母さんから胎児へ(妊娠中に胎盤を通じて感染します)
・飲み食いから感染(汚染された水や食べ物を食べることで感染)
・尿から広がる(感染したウサギの尿が原因で広がることがあります)

症状

神経に関する症状

・頭が傾いてしまう(斜頸)
・ふらふらして転んだりバランスを崩す
・足が動かなくなる(特に後ろ足)
・痙攣や震えが起きる

目の症状

・目が白く濁る(白内障)
・目が左右に動き続ける(眼振)

腎臓の異常

・おしっこの量が増える
・食欲がなくなり痩せる

その他

・元気がなくなる
・ご飯を食べなくなる

診断

エンセファリトゾーン症の診断は少し難しいですが、以下の方法があります

・血液検査で抗体を調べる
・尿検査で微胞子虫を確認する
・CTやMRIで脳や腎臓の異常を探す
・組織検査で病原体を特定(亡くなった場合)

治療

治療は病気を完全に治すことが難しいこともありますが、症状を軽くしたり進行を抑えることができます

・駆虫薬の使用(フェンベンダゾールという薬が使われ感染を抑えます)
・炎症を抑える薬(ステロイド薬で体の炎症をコントロールします)
・体力を支えるケア(点滴や特別な食事でうさぎの体力を維持します)

予防

・ケージや周辺環境をきれいに保つことで感染リスクを下げます。
・感染している可能性があるうさぎと接触させないように注意しましょう。
・獣医さんの診察を受けて健康状態を確認しましょう。

飼い主さんへの注意点

人に感染する可能性は少ないですが、免疫力が弱っている人(病気の方や高齢者)は注意が必要です。この病気と診断されたら、普段よりもしっかり手洗いや掃除を心がけましょう。

ふうた

ふうた

エンセファリトゾーン症は早期発見・早期治療が重要です。愛兎ちゃんの様子が普段と違うと感じたら、すぐ獣医さんに相談してください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。