ぶどう膜炎
ぶどうまくえん ぶどう膜炎 うさぎの目の中に……
だいちょうきんしょう
大腸菌症
腸内にいる大腸菌「Escherichia coli(エシェリキア・コリ)」という細菌が増えすぎることで起こる病気です。健康なうさぎの腸内にも大腸菌は存在しますが、体調が崩れたり環境が不衛生になると、この細菌が異常に増殖し体に悪影響を与えることがあります。この病気は急速に悪化することがあるため、早期発見と適切な治療が重要です。
・食事が原因(繊維が不足した食事や、質の悪い餌が腸の調子を乱す)
・ストレス(急な環境の変化や、他の動物との接触でうさぎが緊張してしまう)
・汚れた環境(ケージやトイレが汚れていると細菌が繁殖しやすい)
・免疫力の低下(子うさぎや年をとったうさぎは特に弱りやすい)
・水のような下痢(粘液や血が混ざることも)
・元気がなくなる
・食べ物を食べない
・急に体重が減る
・脱水症状(体がカサカサする)
・少し柔らかい便が続く
・いつもより元気がない
・毛並みが悪くなる
※急性の場合、数時間から数日のうちに悪化し治療が遅れると致命的になることがあります。
大腸菌症は症状だけでは他の病気と区別が難しいため、獣医師による以下のような検査が必要です。
大腸菌の異常増殖や毒素の有無を確認。
感染や炎症の程度を評価。
抗生物質感受性試験を行い、適切な薬剤を選択。
大腸菌に効果的な抗生物質(エンロフロキサシンなど)を使用します。ただし、うさぎは腸内細菌のバランスが非常に繊細であるため慎重な投与が必要です。
脱水症状を防ぐため、皮下点滴や経口補水を行います。
腸内細菌のバランスを整えるために利用されることがあります。
高繊維質の牧草や適切なペレットを与え、消化器官をサポートします。
ケージやトイレを定期的に清掃し、アルコール消毒をして衛生的な状態を保つ。
チモシーなどの繊維質豊富な牧草を主食にし、新鮮な水を常備する。
静かで安定した環境を提供し、急激な環境変化を避ける。
定期的に獣医師の診察を受け、健康状態をチェックしてもらう。
自己判断で市販の薬を使用することは避けましょう。うさぎはデリケートな動物であり、不適切な薬物投与は腸内細菌バランスを崩し症状を悪化させる可能性があります。急性の症状が見られる場合は、早急に獣医師に相談してください。うさぎの大腸菌症は早期対応で回復する可能性が高いですが、適切な処置が重要です。元気や食欲の変化を日々観察し、健康状態をしっかりと把握することが予防の鍵となります。