結膜過長症
けつまくかちょうしょう 結膜過長症 うさぎの……
うったい
鬱滞
うさぎの消化器は常に動いていることが大切です。食べ物を消化するためには、胃腸がスムーズに動き続ける必要がありますが、何らかの原因でその動きが鈍くなる、または止まるのが「鬱滞」です。早めに対処しないと命に関わることもある危険な病気です。
・繊維質(牧草)が不足し、消化器の動きが悪くなる。
・高糖分や高炭水化物の食品(ペレットや果物)の過剰摂取。
環境の変化、大きな音、ペットや人間との不安な関係が原因になる。
水分摂取が不足している。
動かない生活が腸の働きを低下させる。
毛づくろいで飲み込んだ毛が腸内で詰まる。
歯の問題や感染症などの他の疾患が引き金になる場合もある。
食べ物や水を摂取しなくなる。
便の量が減る、小さくなる、形状が変わる、あるいはまったく出なくなる。
お腹が張ったように見える。
動きが鈍くなり、ぐったりする。
痛みを感じている場合、歯を鳴らすことがある。
体温が通常の範囲(38~40℃)より下がる場合もある。
・消化器の動きを助ける薬(プロキネティクス)や鎮痛剤。
・必要に応じて抗生物質や胃酸抑制薬も処方されることがあります。
輸液(点滴)やシリンジを使っての水分補給。
消化器の働きを回復させるため、特別な流動食を与える場合があります。
腹部を優しくマッサージしてガスの排出を促進することもあります。
毛球や異物が詰まっている場合、外科的手術が必要になることがあります。
・常に新鮮な牧草(チモシーなど)を与え、ペレットやおやつは適量に抑える。
・水分を十分に与える(自動給水器よりも皿の方が好むうさぎもいる)。
ストレスを減らすために、静かで安心できる環境を整える。
ケージから出して十分な運動時間を確保する。
換毛期にはブラッシングをこまめに行い、毛球症を防ぐ。
排泄物の量や形状、食欲、体重を日々観察する。
鬱滞は早期発見・早期治療が非常に重要です。放置すると「胃拡張」や「腸閉塞」に進行し、命の危険に関わる場合があります。家庭での応急処置は限界があるため、症状が確認されたら直ちに獣医へ相談してください。