しぼうかん

肝臓に脂肪が溜まりすぎてしまい肝臓の機能が損なわれる病気です。この病気は命に関わる可能性があるため、早めの対応がとても大切です。

消化器の病気01

原因

肥満

脂肪分や糖分が多い食べ物を与えすぎると、うさぎの体に脂肪が溜まりやすくなります。

運動不足

ケージの中だけで動きが少ない生活をしていると、脂肪が燃えにくくなります。

急激な食事制限または絶食

うさぎは絶食すると体脂肪を急激に分解しますが、その結果肝臓に過剰な脂肪が蓄積されることがあります。

ストレス

生活環境が清潔じゃなかったり、音や温度でストレスを感じると食欲が落ちることがあります。

症状

・ご飯をあまり食べなくなる
・動きが少なくなる
・体重が急に減る、または増える
・便が少なくなったり硬くなる
※悪化すると、目や肌が黄色くなる黄疸(おうだん)が出ることもあります。

診断

身体検査

肥満や脱水の有無を確認します。

血液検査

肝酵素や脂質の値を調べ、肝臓の状態を評価します。

画像検査(超音波やX線)

肝臓の腫大や異常な脂肪沈着を確認します。

肝臓の細胞診や組織検査(必要に応じて)

正確な診断のために肝臓組織の状態を調べることがあります。

治療

食事療法

低脂肪で繊維質の高いバランスの取れた食事を与えます。特に新鮮なチモシー牧草は有効です。

投薬治療

肝臓を保護する薬(肝保護剤)や栄養補助剤が処方される場合があります。

強制給餌

食欲がない場合、適切なカロリーと栄養を摂取させるためにペースト状のフードを与えることがあります。

運動

徐々に運動量を増やすことで脂肪を燃焼させます。

根本的原因の解決

ストレスの軽減や生活環境の改善を行います。

予防

食事管理

高脂肪・高糖分の食べ物を避け、繊維質を多く含む牧草(チモシー)中心の食事を提供する。

適切な運動

毎日自由に動ける時間を確保して、運動不足を防ぎます。

定期的な健康チェック

体重や食欲の変化に気を配り、異常があればすぐに獣医に相談します。
定期検診での早期発見を心がけるようにしましょう。

ストレスを軽減

静かで安定した生活環境を整えます。

ふうた

ふうた

脂肪肝は適切に管理すれば回復が見込めますが、早期発見が鍵です。うさぎが健康で快適に過ごせるよう、日頃から注意深く見守ってあげてください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。