こうかるしうむにょうしょう

尿中にカルシウムが多く含まれている状態のことをいいます。この病気は、うさぎがカルシウムを多く摂取しすぎたり、排出がうまくいかないことで発生します。うさぎの体は食べ物から摂取したカルシウムの大部分を尿に排出する仕組みになっているため、食生活や体の調子が直接影響を与えます。

泌尿器の病気イメージ01

原因

食事内容の影響

カルシウムを多く含む牧草(アルファルファなど)やペレットを与えすぎると、尿中のカルシウムが増えます。

水分不足

水をあまり飲まないとうさぎの尿が濃くなり、カルシウムが結晶化しやすくなります。

体の不調

腎臓や膀胱にトラブルがある場合、カルシウムがスムーズに排出されません。

症状

濁った尿

正常なうさぎの尿は少し白っぽいことがありますが、異常に濁っていたり固まりが見られる場合は注意が必要です。

排尿時の苦しそうな様子

頻繁にトイレに行く、排尿時に痛そうな仕草をする場合があります。

元気がない

食欲が落ちたり、いつもより動きが鈍くなることもあります。

血尿

これは膀胱や尿路のトラブルのサインで、早急に病院で診てもらう必要があります。

治療

食事を見直す

ティモシー牧草を主食にし、野菜を与える量を増やす。
カルシウムを多く含む野菜(ケール・パセリなど)は控えましょう。

水分を増やす

新鮮な水をいつでも飲めるようにする。
水分が多い野菜(レタス・キュウリなど)を適度に与える。

症状に応じた治療

痛みや炎症がある場合、獣医師が薬を処方することがあります。
ひどい場合は尿道を洗浄したり、結石を取り除く手術が必要になることも。

予防

バランスの良い食事

主にティモシー牧草を与え、ペレットやカルシウムの多い野菜を控えることが大切です。

たっぷりの水を用意する

水飲み場を清潔に保ち、いつでも飲めるようにしましょう。

健康チェックを怠らない

定期的に体重や食欲、尿の様子を観察することで早めに異変に気づくことができます。

ふうた

ふうた

高カルシウム尿症は、早期に対処すれば改善が期待できる病気です。日々の食事と生活環境を整え、異常があれば早めに獣医師に相談することが大切です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。