ちょうねんてん

腸がねじれてしまうことで、食べ物や血液の流れが妨げられる怖い病気です。発症すると急速に悪化するため、すぐに対処が必要です。

消化器の病気01

原因

腸捻転の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関連していると考えられます。

腸管の運動異常

腸の動きが鈍くなる(腸うっ滞)と、腸捻転のリスクが高まります。

ストレス

うさぎは環境の変化や大きな音で緊張しやすい動物です。ストレスが腸の動きを悪くすることがあります。

食事の問題

牧草が足りない、食物繊維が不足している、水をあまり飲まないといった食生活が影響します。

激しい動き

体を激しく動かすことが腸のねじれを引き起こす可能性があります。

症状

腸捻転は急激に症状が現れることが多く、以下の兆候が見られます。

・ご飯を食べない(急に食事や水を取らなくなります)
・便が出ない(便がまったく出なくなるか、小さな便が少しだけ出ます)
・お腹がふくらむ(触ると硬くなっていることもあります)
・ぐったりしている(背中を丸めたり、歯を鳴らして苦しそうにします)
※症状が進むと元気がなくなり、命に関わることがあります。

診断

触診

お腹を触ることで異常な硬さや膨張を確認。

レントゲン検査

腸のねじれやガスの蓄積を確認。

超音波検査

血流の異常を調べる。

治療

外科手術

・腸のねじれを解消するために開腹手術を行います。
・腸の壊死が見られる場合、その部分を切除することもあります。

内科的治療(軽度の場合)

・腸管運動を改善する薬。
・痛み止めや抗生剤。
・点滴による水分補給

ガスの除去

カテーテルなどでガスを抜く処置が行われることもあります。

予防

適切な食事管理

・高繊維質(牧草中心)の食事を与える。
・水を十分に飲ませる。

ストレスの軽減

静かで安心できる環境を作り、生活環境を安定させる。

運動管理

過度の運動を避け、適度な運動を促す。

定期健康チェック

定期的に獣医に診てもらい、異常の早期発見を目指す。

ふうた

ふうた

腸捻転は治療が遅れると致命的です。早期の診断と治療が行われた場合、回復する可能性はありますが、再発のリスクもあるため慎重なケアが必要です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。