はいしゅよう

肺腫瘍はうさぎではあまり多くありませんが、発症すると命に関わることがあります。この病気は肺の中に異常な細胞が集まって腫瘍を作るもので、転移する悪性のものが多いです。他の臓器(特に子宮や乳腺)で発生した腫瘍が肺に移る場合もあります。

腫瘍イメージ

原因

肺そのものに腫瘍ができる場合(原発性)と、他の場所から腫瘍が移ってくる場合(転移性)があります。特に避妊していない雌うさぎでは子宮の腫瘍が肺に転移しやすいとされています。また、煙や化学物質、ホコリの多い環境もうさぎの健康に悪影響を与えます。

症状

・息苦しそうにしている
・鼻水やくしゃみが続く
・動きたがらず、ぐったりしている
・ご飯をあまり食べなくなる
・体重が減る
・鼻の周りや口の中が青白くなる(酸素不足の可能性)

診断

・X線やCT(肺の腫瘍や影を確認)
・血液検査(炎症や腫瘍の兆候を探る)
・生検【細胞を採取して調べる方法】(腫瘍の種類を特定)

治療

・手術(可能であれば腫瘍を取り除く)
・薬物療法(化学療法や痛みを和らげる薬を使う)
・酸素療法(呼吸を助ける)
・快適な環境作り(ストレスを減らし、清潔で静かな場所で過ごさせる)

予防

避妊手術(子宮や乳腺の腫瘍を防ぐため、若いうちに手術を検討)
定期的な健康診断(早期発見のために年に1~2回の診察を受ける)
環境改善(煙やホコリがない清潔な住環境を用意する)

ふうた

ふうた

肺腫瘍は早期発見が大事です。呼吸が苦しそうだったり、いつもと違う様子を見せたらすぐに獣医さんに相談しましょう。また、日頃から健康診断や生活環境の見直しをして、うさぎが健康で長生きできるよう心がけましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。