ねんえきせいちょうしっかん

特に若いうさぎに多く見られる消化器の病気です。腸の中に粘液が多く分泌され、下痢や便秘、腸閉塞といった症状が出ることがあります。放置すると命に関わるため早めの対処が重要です。

消化器の病気01

原因

この病気は、はっきりとした原因がわかっていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています

腸内環境の乱れ

腸内の善玉菌が減ると、悪玉菌が増えて消化がうまくいかなくなることがあります。

ストレス

飼育環境の変化や大きな音などでストレスがかかるとうさぎの体調が悪化しやすくなります。

ストレス

環境の変化や大きな音、飼い主とのコミュニケーション不足などでストレスを感じると腸の動きが悪くなることがあります。

感染症

細菌やウイルスが関与している場合もあります。

症状

うさぎの腸閉塞の症状は、急速に悪化することがあります。

・下痢や便秘
・粘液が混ざったうんち
・おなかがふくれている
・食欲がない
・元気がなく動かない

重症化すると以下の症状がでることも・・

・腸内ガスが大量に発生
・腸閉塞による便秘
・食欲が完全に失われることもあります

診断

触診

腹部の張りや異常な感触を確認。

便検査

下痢便中の粘液や異常な細菌の有無を確認。

X線または超音波検査

腸内のガスや閉塞を確認するために行われる場合があります。

治療

食事の改善

牧草(特にチモシーなど繊維が豊富なもの)を主食にし、整腸剤やプロバイオティクスで腸の調子を整えます。

水分補給

脱水症状を防ぐため、強制給餌や皮下注射による補液が必要な場合があります。

薬物治療

腸の動きを改善する薬(プロキネティクス)。
感染が疑われる場合は抗生物質が投与されることがありますが、獣医の判断で注意が必要です。

ストレス管理

静かで快適な環境を整える。
ペットの鳴き声や音、温度変化などのストレス要因を減らす。

予防

高繊維質の食事

牧草(チモシー)を主とした繊維質の豊富な食事を提供。
高カロリー・低繊維のペレットの量を制限する。

清潔な環境

ケージやトイレの清掃を徹底して行う。

健康管理

定期的な健康診断を受けるよう心がけ。異常を見逃さないよう、日々の観察を怠らないように努力する。

ふうた

ふうた

この病気は早期発見・治療が重要です。うさぎは体調を崩すと急激に悪化することが多いため、症状に気づいたらすぐに獣医に相談してください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。