びるいかんへいそく

鼻涙管閉塞

目と鼻をつなぐ管が詰まってしまうことで涙が正常に流れなくなる状態を指します。うさぎによく見られる目の病気の一つなので注意が必要です。

原因

・感染症や炎症（目の病気や細菌が原因で鼻涙管が詰まりやすくなります）
・歯の問題（歯が伸びすぎると鼻涙管を押さえつけてしまいます）
・外からの刺激（顔へのケガやほこりなどの環境的な要因で詰まりが起こることがあります）
・腫瘍（まれに体内の腫瘍が鼻涙管を圧迫する場合があります）

症状

・涙がたくさん出る（目の周りが濡れたり茶色く汚れたりします）
・赤く腫れる（目が炎症を起こし赤くなったり腫れたりします）
・鼻水や目やに（鼻水が出たり目やにが目立つようになります）
・かゆがる仕草（顔をよくこするようになります）

診断

視診

涙やけや目やにの確認。

フルオレセイン染色試験

目に染色液を点眼し鼻から液が出るかを確認します。鼻涙管が詰まっている場合、液が鼻に到達しません。

X線検査またはCTスキャン

歯の異常や腫瘍が原因の場合に確認します。

洗浄試験

鼻涙管を洗浄し、詰まりの有無を確認します。

治療

鼻涙管洗浄

専用の器具を使って鼻涙管を洗浄し、詰まりを取り除きます。

抗生物質の投与

細菌感染が原因の場合、点眼薬や内服薬が処方されます。

歯の処置

歯が原因の場合、歯のカットや抜歯が行われます。

手術

腫瘍や深刻な問題が原因の場合は手術が必要になることがあります。

長期的ケア

慢性的な問題を抱える場合、定期的な洗浄や点眼薬の投与が必要です。

予防

・定期的な健康診断（獣医師に定期的に診てもらい目や歯の状態をチェックしてもらいましょう）
・食事の工夫（牧草を中心にした食事で歯の伸びすぎを防ぎます）
・清潔な生活環境（目や鼻に刺激を与えないよう、ほこりや刺激物を避ける環境を提供します）
・早期発見（涙やけや目の異常が見られたら早めに獣医に相談しましょう）