ちゅうじえん

耳の中に炎症が生じる病気で、多くの場合、細菌感染が原因となります。この病気は、耳の中や中耳に問題が起きることでうさぎの健康に深刻な影響を与える可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

耳の病気イメージ01

原因

細菌感染

最も一般的な原因で、パスツレラ菌やシュードモナス菌が関与していることが多いです。

耳道の閉塞

耳垢の蓄積や耳ダニの感染が中耳炎を引き起こすことがあります。

免疫力の低下

ストレスや不適切な飼育環境による免疫力の低下が発症リスクを高めます。

外傷

耳の内部に傷がつくことで細菌が入り込む可能性があります。

歯や顎の問題

歯の根の感染が耳に波及することもあります。

症状

首を傾ける(斜頸)

典型的な症状で、バランスをとるのが難しくなります。

食欲不振

痛みやストレスにより、食べる量が減ることがあります。

頭を振る、耳を掻く

耳の中に違和感を感じている可能性があります。

耳の垂れ下がり

炎症や痛みによるもの。

膿や分泌物

耳道からの膿が見られる場合があります。

バランスの喪失やふらつき

炎症が内耳や神経に影響を及ぼすと、歩行が不安定になります。

診断方法

視覚的検査

獣医が耳の中を観察します。

培養検査

耳から採取した分泌物を調べて、原因菌を特定します。

X線やCTスキャン

中耳や内耳の状態を確認するために使われます。

血液検査

炎症や感染の程度を把握します。

治療

抗生物質の投与

細菌感染を抑えるために使用されます。適切な薬を選ぶために、培養検査で原因菌を確認することが重要です。

耳の洗浄

耳の中の汚れや膿を取り除きます。

消炎剤

炎症を抑えるために使用されます。

外科手術

重症の場合、中耳の洗浄や膿の排出手術が必要になることがあります。

疼痛管理

痛みを緩和するための鎮痛剤を使用することがあります。

予防

適切な飼育環境

清潔でストレスの少ない環境を整える。

耳の健康チェック

定期的に耳の中を観察し、異常がないか確認します。

栄養バランスの取れた食事

免疫力を高めるために、繊維質の多い牧草や野菜を与える。

耳ダニの予防

耳ダニ感染の兆候があれば早めに対処する。

定期的な健康診断

獣医による定期的な健康チェックで早期発見を目指します。

ふうた

ふうた

中耳炎を放置すると内耳炎や神経症状に発展し、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。症状が見られた場合は、速やかに獣医師に相談してください。予防のためには、日々のケアと健康チェックが欠かせません。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。