しんきんしょう

心臓の筋肉がうまく働かなくなる病気です。この病気が進むと体全体に十分な血液を送ることができなくなり、いろいろな健康問題を引き起こします。発症はまれですが、早めに気づいて治療しないと深刻な状態になることがあります。

心臓の病気イメージ02

3つのタイプ

拡張型心筋症

心臓の筋肉が弱って薄くなり、血液を送り出す力が落ちる状態です。これが進むと、肺やお腹に液体がたまりやすくなります。

肥大型心筋症

心臓の筋肉が分厚くなりすぎて、心臓の中に血液が十分に入らなくなる病気です。血液の流れが悪くなり、血栓(血のかたまり)ができることもあります。

拘束型心筋症

心臓の筋肉が硬くなり、血液を取り込む動きがスムーズにできなくなります。結果として心臓内の圧力が高くなります。

原因

はっきりした原因は分かっていない部分もありますが、次のようなことが関係していると考えられます

・栄養不足(特にタウリンやカルニチンの不足)
・感染症による影響
・毒性のある物質や薬物の影響
・高齢化

症状

最初は気づきにくいことがあります。症状が進むと以下のようなことが見られることがあります

・すぐに疲れる
・呼吸が苦しそう
・食欲が落ちる
・体重が減る
・お腹が膨らむ(腹水がたまる場合)
・突然倒れることも(重症の場合)

うさぎは体調の悪さを隠す習性があるため、少しの異変でも早めに気をつけることが大切です

診断

・聴診器で心臓の音を確認する
・レントゲンや超音波(エコー)で心臓の大きさや動きを調べる
・血液検査で心臓に関する値をチェック
・心電図で心臓のリズムを確認

治療

心筋症を完全に治すのは難しいですが、治療を受けることで症状を和らげたり進行を遅らせたりすることができます

薬の使用

心臓への負担を減らしたり、余分な水分を体外に出す薬を使います

栄養の補助

タウリンやカルニチンなど、心臓に必要な栄養を補給します

酸素のサポート

呼吸が苦しい場合には酸素を使ってサポートします

予防

・バランスの取れた食事を与える(高品質な牧草が基本)
・定期的に獣医で健康チェックを受ける
・うさぎにストレスを与えない環境作り
・衛生的な環境を整えて感染症を防ぐ

ふうた

ふうた

体調に少しでも異常を感じたら早めに獣医さんに相談することをおすすめします。うさぎは小さな変化を見逃すと病気が進行しやすい動物です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。