はくないしょう

目の中にある水晶体が濁ってしまう病気です。この水晶体はカメラのレンズのような役割をしている部分で、濁ると視界がぼんやりしたり見えなくなったりします。うさぎでもよく起こる病気で、放っておくと視力が大きく低下してしまうことがあります。

白内障

原因

・年齢が原因(年を取ると人間と同様、目が老化して濁りやすくなります。)
・遺伝(うさぎの品種によって白内障になりやすい子がいます。「ネザーランドドワーフ」や「ミニレッキス」は特に注意が必要です)
・ケガ(目をぶつけたり傷つけたりすると白内障を引き起こすことがあります)
・感染症(エンセファリトゾーンという寄生虫が原因で発症するケースが多いです。この感染症に罹患した場合は注意が必要です。)
・その他の病気(非常に稀ですが、糖尿病などの病気が原因になることもあります)

症状

・目が白く濁っている(水晶体の濁り)
・物にぶつかる、歩き方がぎこちない
・環境の変化に敏感になり不安そうな行動をする

診断

視診

目の状態を観察します

検査

特殊な器具を使って水晶体の濁りを確認

感染症の検査

エンセファリトゾーン症の有無を調べるため、血液検査や尿検査を行うことがあります

治療

薬物療法

進行が遅い場合は、目薬や抗炎症剤を使用することで症状をコントロールします

外科的治療

重度の場合は手術で水晶体を除去する方法があります。ただし、うさぎにとって身体的に負担になるため、慎重に検討する必要があります

感染症治療

エンセファリトゾーン症が原因の場合、駆虫薬や抗生物質で治療を行います

予防

・定期的な健康診断(獣医師に定期的に診てもらい歯や目の状態をチェックしてもらいましょう)
・衛生的な環境を保つ(ケージや飲み水、食事を入れる器をいつも清潔にしておく)
・栄養バランスを整える(ビタミンAなど目に良い栄養素を含むエサを与えましょう)

ふうた

ふうた

視力が低下したうさぎは、環境の変化に弱くなります。以下の点に気をつけて、安心できる生活をサポートしてあげましょう。
・ケージや家具の配置を変えない
・静かで落ち着いた環境を作る
・優しく接して不安を和らげてあげる
白内障は適切に対処すれば、うさぎの生活を快適に保つことができます。目に異変が見られたらすぐに獣医さんに相談しましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。