うさぎつめだにしょう

皮膚表面にダニが寄生し、皮膚の角質を餌にすることで炎症やかゆみを引き起こします。また、感染は接触を通じて広がりやすく、複数のうさぎが生活している環境では特に注意が必要です。
他のペットや人間にもうつる可能性があるので、症状が疑われる際は出来るだけ早く受診しましょう。

外部寄生虫イメージ

原因

細菌感染

Cheyletiella parasitovorax(カイレティエラ・パラシトヴォラックス)というダニが皮膚に寄生して起きる皮膚病です。このダニは皮膚の表面で活動し、皮膚の角質を餌にすることで炎症やかゆみを引き起こします。

うさぎ同士の接触

感染は接触を通じて広がりやすく、複数のうさぎが一緒に暮らして環境では特に注意が必要です。

症状

フケが多くなる(背中や肩のあたりを中心に、フケが増えることがあります)
かゆがる(頻繁に体を掻く、毛を引っ張るなどの行動が見られます)
毛が抜ける(部分的に毛が抜けて薄くなることがあります)
皮膚が赤くなる(感染した場所が赤くなったり、炎症が見える場合があります)

診断

皮膚検査

フケや皮膚の一部を顕微鏡で観察し、ダニの有無を確認。

治療

駆虫薬の使用

ダニを駆除するために、イベルメクチンやセラメクチンといった駆虫薬が処方されることがあります。

環境の清掃

ダニの卵や幼虫が環境中に存在する可能性があるため、飼育環境を徹底的に掃除・消毒することが重要です。

ケージや寝床・周辺の敷物を洗浄。

殺虫効果のあるスプレーの使用(害のない安全な製品を選ぶ必要があります)

全身ケア

感染が広範囲にわたる場合、全身的な治療が必要です。

予防

清潔な生活環境

ケージや周囲の掃除をこまめに行い、快適に過ごせる環境を維持しましょう。

新しいうさぎを迎えるときは注意

うさぎ同士が直接触れる前に健康チェックをしましょう。

定期的に健康診断

獣医さんに定期的に診てもらうことで、病気を早めに見つけられます。

ふうた

ふうた

ウサギツメダニ症は、他のペットや人間にもうつる可能性があります。特に人間では、皮膚に軽い炎症やかゆみが出ることがあります。心配な場合は医師に相談してください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。