こくしじうむしょう

腸や肝臓に影響を与える病気で、小さな寄生虫(コクシジウム)が原因です。この病気は特に若いうさぎやストレスが多い環境にいるうさぎに多く見られます。

消化器の病気02

原因

コクシジウムという寄生虫が、うさぎの体内で増えることで発症します。この寄生虫は主にうさぎの便に混ざって外に出て、汚れた環境や食べ物・水を通じて広がります。清掃が不十分だったり多くのうさぎを一緒に飼育している場合、より感染リスクが高まります。

症状

腸のコクシジウム症

・下痢が続く(血が混じることも)
・食欲不振
・体重が減る
・水をあまり飲まなくなり、脱水状態になる
※ひどい場合、腸閉塞や死亡に至ることがあります。

肝臓のコクシジウム症

・体重減少
・お腹の膨れ(腹水)
・黄疸(目や皮膚が黄色くなる)
・食欲不振や元気消失

診断

糞便検査

糞便中のコクシジウムのオーシスト(卵のような構造)を顕微鏡で確認します。

血液検査

肝機能の異常を調べるため。

エコーやX線検査

肝臓の状態や腹水の有無を確認します。

治療

抗コクシジウム薬

サルファ剤(例:サルファジメトキシン)などが使用されます。

サポート療法

・電解質や補液で脱水症状を改善
・栄養補助(ペーストフードなど)

環境管理

・ケージやトイレの清掃を徹底し、再感染を防ぎます。
・汚染された食器や水容器の消毒も重要です。

予防

清潔な環境の維持

ケージやトイレを定期的に洗浄・消毒する。

健康な食生活

新鮮な牧草や適切なペレットを与える。

新しいうさぎの隔離

新たに飼ううさぎは一定期間隔離し、健康状態を観察する。

定期的な健康診断

獣医師による糞便検査で早期発見を目指す。

ふうた

ふうた

コクシジウムは耐性が強く生存期間が長いため、感染防止のための衛生管理が不可欠です。治療を早期に行わないと致命的になることがあるため、症状を見逃さないことが重要です。うさぎがコクシジウム症の疑いがある場合、早めに動物病院に連れて行き適切な治療を受けてください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。