るいのうえん

涙をためる袋である涙嚢(るいのう)が細菌などで炎症を起こす病気です。涙が多く出たり目の周りが濡れているときは注意が必要です。

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原因

・細菌感染(主にパスツレラ菌などの細菌が涙嚢に入り、炎症を引き起こします)
・歯のトラブル(歯並びが悪かったり(不正咬合)歯根が伸びすぎると涙管(涙を流す管)を圧迫して炎症を起こします)
・涙管の詰まり(涙管が汚れや炎症で詰まり、涙がスムーズに流れなくなり感染しやすくなります)
・アレルギーや傷(目に傷がついたりアレルギーで目が刺激を受けることも原因になります)

症状

・涙が止まらない
・目の周りがいつも濡れている
・涙が白や黄色っぽい
・目の周りの皮膚が赤くただれたりかさぶたができる
・元気がない、食欲が落ちている(病気が進行している場合)

診断

視診

涙の多さや目の周りの皮膚の状態を確認します。

涙管洗浄

涙管が詰まっているかを確認するため、涙管洗浄が行われます。

細菌培養検査

涙や膿から細菌を培養し、どの細菌が原因かを特定します。

歯科検査

歯の問題が原因であるかを確認するため、歯科X線や口内の視診を行います。

治療

抗生物質の使用

細菌感染の場合、抗生物質の点眼薬や内服薬が処方されます。

涙管洗浄

詰まっている涙管を洗浄し、涙の流れを改善します。

歯科治療

原因が歯の不正咬合や歯根の異常である場合は、歯の処置が必要です。

外科的処置

重度の場合、涙嚢を切開して膿を取り除くことがあります。

その他のケア

炎症で皮膚がただれている場合、消毒や保湿ケアが必要です。

予防

・定期的な健康診断(涙管や歯の健康状態を定期的に確認します)
・生活環境の管理(掃除の行き届いた清潔な環境で生活することで細菌感染を防ぎます)
・バランスの取れた食事(栄養バランスの良い食事を与えることで免疫力を高めます)

ふうた

ふうた

涙が多い、目の周りが濡れていると感じたら早めに獣医師へ相談しましょう。
涙嚢炎は軽度であれば治療が容易ですが、放置すると慢性化しうさぎの健康を大きく損なう可能性があります。早めの対応と適切なケアがとても重要です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。