ひふしじょうきんしょう

皮膚糸状菌症は、うさぎの皮膚にカビ(真菌)が感染して起こる病気です。特に皮膚や毛にトラブルが現れ、人にも感染することがあるため注意が必要です。

皮膚の病気イメージ01

原因

この病気の原因は、Microsporum(ミクロスポルム)やTrichophyton(トリコフィトン)といった種類のカビです。感染は、次のようなケースで起こりやすいです。他の動物から直接感染。
汚れた寝床や道具(ケージ、ブラシなど)を通じて感染。
人間の手や衣服を介して間接的に感染。

症状

毛が抜ける(脱毛

丸い形や不規則な形で毛が抜けます。特に顔や耳、足、背中に多いです。

皮膚の赤みとかゆみ

かゆみで引っ掻いてしまい、傷ができることがあります。

フケや皮膚のカス

感染部分が乾燥し、フケのようなものが出てくることがあります。

かさぶたや炎症

病気が進行すると、皮膚にかさぶたができたり、膿が出たりします。

診断

気かどうかを確認するには、獣医さんでの診察が必要です。以下の方法で調べます。

特殊なライトでの検査

感染部分にライトを当てると、カビが光ることがあります。

顕微鏡での検査

抜けた毛や皮膚を詳しく調べます。

培養検査

真菌を育てて種類を特定します。

治療

薬を使う

真菌を殺すための飲み薬や塗り薬、専用のシャンプーを使います。

環境の清掃と消毒

ケージや寝具をこまめに洗い、熱湯消毒や真菌専用スプレーで清潔に保ちます。

健康をサポート

栄養バランスの良い食事を与えて、うさぎの免疫力を高めます。

予防

環境を清潔に保つ

ケージや道具を定期的に洗浄・消毒しましょう。

感染源を避ける

他の動物との接触や、汚れた環境を避けるように気をつけましょう。

早めの健康チェック

獣医さんで定期的に診察を受けることで、病気を早期に見つけられます。

人にも感染する?

皮膚糸状菌症は人にも感染することがあるので、うさぎを触った後は必ず手を洗いましょう。特に子どもや免疫力が弱い人は注意が必要です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。