しきゅうないまくしょう

子宮内膜症は、子宮の内側にある膜(子宮内膜)が炎症を起こしたり、異常に増殖したりする病気です。炎症が進むと細菌感染が起こりやすくなり、子宮内に膿が溜まったり、血液が混じった分泌物が出たりします。放置すると命に関わる非常に危険な病気です。

生殖器の病気イメージ

原因

ホルモンの影響

未避妊のメスうさぎでは、ホルモンのバランスが崩れることで子宮に負担がかかります。

加齢

年を取るとうさぎの体にいろいろな変化が起き、病気のリスクが高まります。

繁殖経験がない

繁殖経験がないメスの方がこの病気にかかりやすい傾向があります。

症状

病気が進行してくると、次のような症状が見られることがあります。

食欲低下

普段のようにごはんを食べなくなる。

元気がなくなる

動くことを嫌がり、じっとしている時間が増える。

血尿

おしっこに血が混じる。

陰部から膿や血が出る

陰部に普段見られない異常な分泌物が現れる。

毛並みの悪化

つやがなくボサボサした感じになる。

※これらは他の病気のサインでもあるので、必ず病院で診てもらうことが重要です。

診断方法

お腹の触診

子宮の腫れを確認します。

超音波検査

子宮内の様子を詳しく調べます。

血液検査

炎症や感染の有無を確認します。

治療

子宮や卵巣を取り除く手術が最も効果的です。これで病気の再発も防げます。

抗生物質

もし細菌感染があれば、感染を治すために使います。

耳鏡痛み止めや炎症を抑える薬

うさぎの負担を軽くするために投与されることもあります。

予防

若いうちに避妊手術を受ける

避妊手術を受けたうさぎは、子宮内膜症や子宮がんのリスクが大幅に減る傾向があります。

定期的な健康診断

最低でも年に1回は動物病院で健康チェックを受け、早期発見に努めましょう。出来れば3ヶ月に1回程度の定期検診がおすすめです。

ストレスの少ない環境

快適な生活環境を整え、栄養バランスの良い食事を与えます。

ふうた

ふうた

うさぎは病気のサインを隠すことが多い動物です。いつもと違う様子が見られたら、早めに獣医さんに相談しましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。