がんけんないはんしょう

うさぎのまぶたが内側にめくれてしまう状態です。まつげやまぶたの縁が目に触れ、目に痛みや不快感を引き起こします。このまま放置すると目の表面(角膜)に傷がついたり最悪の場合、視力に影響が出ることもあります。

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原因

生まれつきの体質

うさぎの中には、遺伝的にまぶたが内側に入りやすい体質の子がいます。特にネザーランドドワーフなどの品種は注意が必要です

ケガや病気

目やまぶたをケガしたり炎症(結膜炎など)を起こすと、まぶたの形が変わることがあります

年齢による変化

年を取ると皮膚がたるんだり筋肉が弱くなり、まぶたが内側に入りやすくなることがあります

症状

・涙が多く出る(目の周りが常に濡れている)
・目を頻繁にしばたく(痛みや違和感が原因)
・目が赤く充血する
・目の表面が濁ったり傷つく(進行すると見た目でもわかります)
・目をこすろうとする(足で目を掻く仕草)

診断

・目のチェック(まぶたの向きや状態を確認します)
・角膜の検査(目の表面に傷がついていないかを詳しく調べます)
・涙の量の確認(涙が出すぎているか、逆に少なすぎないかも確認します)

治療

軽い場合

・目薬や軟膏を使って、角膜(目の表面)を保護します
・炎症や感染を防ぐために抗生物質入りの目薬が処方されることも

重い場合

手術でまぶたを修正します。手術後は数週間の経過観察が必要ですが症状が改善する可能性が高いです

予防

目を清潔に保つ

涙や汚れが溜まっている場合は、濡らした柔らかい布で優しく拭いてあげましょう

定期的な健康診断

定期的に獣医さんに診てもらい、早めに異常を見つけることが大切です

目の状態をよく観察

涙が多い、目が赤い、かゆそうにしているといった変化があれば早めに獣医さんへ相談しましょう

ふうた

ふうた

眼瞼内反症は、早期発見と適切なケアでうさぎの生活の質を大きく改善できます。「いつもと目が違うな」と思ったら、できるだけ早く獣医さんに相談してください

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。