りょくないしょう

目の中の圧力(眼圧)が高くなり、視神経にダメージを与える病気です。この病気が進行すると、視力が低下したり失明することがあります。うさぎでもこの病気になることがあり、特に注意が必要です。

目の病気イメージ01

原因

・遺伝的要因(特定の品種、特にネザーランドドワーフなど一部のうさぎで発症リスクが高いことが知られています)
・眼内の液体(房水)の流出障害(房水が正常に排出されず眼圧が上昇します)
・他の目の病気(炎症や外傷、白内障などが原因となることがあります)

症状

初期症状は分かりにくいですが、以下のようなサインがあります

・目が腫れたり膨らんで見える
・目が赤くなる(充血)
・涙が増える、または目やにが多くなる
・物にぶつかるなど、視力が落ちた様子
・目を痛そうにこする、元気がなくなる

診断

眼圧の測定

トノメーター(眼圧計)を使って眼内圧を測定します。

眼科検査

スリットランプや眼底鏡を用いて視神経の状態を確認します。

超音波検査

房水の流れや眼内の構造を評価します。

治療

薬物療法

・眼圧を下げる点眼薬(プロスタグランジンアナログや炭酸脱水酵素阻害剤など)
・炎症を抑える薬(ステロイド系の点眼薬が用いられることがあります(感染症がない場合))

外科的療法

・レーザー治療(房水の生産を減少させる手術)
・排出路の確保(房水の排出を促進するための人工的なシャントの設置)

緩和ケア

症状が進行して視力が失われている場合は、痛みの管理を最優先します。

予防

・定期的な健康チェック(特に高リスク品種の場合、獣医師の定期検診を受ける)
・眼の異常を早期に発見(目が赤い、腫れている、涙が多いなどの症状があれば早めに診察を受ける)

ふうた

ふうた

緑内障により視力を失った場合でも、うさぎは適応能力が高く飼い主が安全な環境を提供すれば快適に暮らすことができます。
・家具の配置を固定する
・危険な場所を避ける
・音や匂いを使って誘導するなどの工夫が有効です。
緑内障は放置すると重篤な結果を招く可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要です。心配な症状が見つかった場合は、すぐに獣医師へ相談してください。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。