せっしのはせつ

うさぎの切歯(前歯)は、食べ物をかじったり、引きちぎったりするために重要な役割を持つ歯です。この歯が折れることを「切歯の歯折」と呼びます。歯が折れると、食事が難しくなったり痛みを伴ったりするため、うさぎにとって深刻な問題となります。

歯の病気イメージ02

原因

ケガや事故

ケージに顔をぶつけたり、高い場所から落ちた衝撃で歯が折れることがあります。

硬い物をかじる

うさぎが力を入れすぎて硬すぎる物をかじると歯に負担がかかります。

歯の弱さ

歯並びが悪いと栄養不足(カルシウム不足など)で歯が脆くなることがあります。、歯垢や歯石がたまりやすくなります。

病気

歯や顎の病気で歯が弱くなると折れやすくなります。

症状

食べづらそうにする

前歯が折れるとうまく食べ物を噛めなくなります。

歯が短くなる・欠けている

折れた歯が目で見て分かることもあります。

食欲がなくなる

痛みや食べにくさで、食べる量が減ります。

体重が減る

栄養不足が続くと、体重が落ちていきます。

よだれが増える

折れた歯が口の中に違和感を与え、よだれが出やすくなります。

治療

折れた歯の処理

鋭くなった部分を獣医が整えることがあります。

再生を見守る

うさぎの歯は自然に伸びてくるため、通常は折れた歯が再生します。生え方が正常かどうか定期的に確認します。

痛みや感染の対処

必要に応じて痛み止めや抗生物質が処方されます。

適切な食事を与える

柔らかいペレットや、すり潰した野菜など、食べやすいものを与えます。

うさぎの歯はとても速く伸びます。通常、2~4週間で再生しますが、まれに歯が曲がって生えることがあります。その場合、歯の噛み合わせを調整する必要があるため、獣医のサポートを受けることが大切です。

予防

安全な環境を整える

・高い場所からの転落を防ぐ。
・ケージの中に歯をぶつけそうな硬い部分がないか確認する。

適切な食事を与える

繊維質の多い牧草を主食にし、自然に歯が削れるようにします。

適度な硬さのおもちゃを用意する

歯を削るためのかじり木を与えるのが最適です。ただし、硬すぎるものは避けましょう。

定期的な健康チェック

獣医で歯や顎の状態を定期的に見てもらいましょう。

放置するとどうなる?

不正咬合になる

折れた歯が曲がって再生し、正常な噛み合わせが崩れます。

口内の炎症

鋭い歯が舌や頬を傷つけることで、口の中が炎症を起こすことがあります。

栄養不足に陥る

食べ物がうまく摂れず、体重減少や免疫力低下に繋がります。

ふうた

ふうた

「歯」はうさぎさんが幸せな暮らしを送るにあたって1番大事といっても過言ではありません。日常的に様子を観察し、歯に異変があればすぐに獣医へ相談することが大切です。安全な環境と適切な食事で、歯折を予防して健康的な生活をサポートしましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。