涙嚢炎
るいのうえん 涙嚢炎 涙をためる袋である涙嚢……
にゅうせんがん
乳腺癌
うさぎの乳腺にできる腫瘍(しこり)の一種です。この腫瘍には、成長が穏やかな「良性」と、周りの組織や体の他の部分に広がる危険性がある「悪性」の2種類があります。特に高齢の雌うさぎや、避妊手術をしていないうさぎで発生しやすい病気です。
はっきりした原因はわかっていませんが、次のようなことが関係していると言われています
・ホルモンの影響(雌うさぎの体内のホルモンが腫瘍の原因になることがあります)
・年齢(高齢になるほど発症しやすいです)
・遺伝的要素(親や血縁に腫瘍があった場合、発症の可能性が高まるかもしれません)
・避妊していない(避妊手術をしていない雌うさぎは特にリスクが高いです)
・乳腺にしこり(お腹や乳首の周りに固いできものが見つかる)
・腫れや赤み( 腫瘍ができた部分が腫れて赤くなることも)
・分泌物(腫瘍から膿や液体が出ることがある)
・元気がない(食欲がなくなり、体重が減ることも)
・呼吸が苦しそう(腫瘍が進行して肺に転移すると呼吸がしにくくなる場合があります)
・触ってチェック(お腹を優しく触ってしこりがないか確認します)
・動物病院で診察(獣医師が腫瘍を確認します)
・レントゲンや超音波検査(腫瘍の大きさや、他の臓器への転移がないか調べます)
・生検【細胞検査】(腫瘍の一部を取って、悪性かどうかを確認します)
・手術(腫瘍を取り除くのが一番一般的な方法です。悪性の場合は周囲の乳腺やリンパ節も切除することがあります)
・薬による治療(抗がん剤を使う場合もありますが、うさぎに合った薬剤は限られています)
・ケアとサポート(食事や住環境を整え、免疫力を高めることも大切です)
・避妊手術を受ける(若いうちに避妊手術をすることで乳腺腫瘍のリスクを大幅に減らせます)
・定期的な健康チェック(毎日うさぎの体を触って異常がないか確認。動物病院での定期健診もおすすめです)
・ストレスの少ない環境(清潔で快適な生活環境を整え、バランスの取れた食事を与えましょう)
乳腺癌は早く見つけて治療を始めれば良い結果につながる可能性が高いです。日頃のスキンシップを大切にして、少しでも「おかしいな」と思ったらすぐに獣医さんに相談してください。