がんしん

眼球が勝手に動いてしまう状態を指します。この症状は、眼球が左右・上下・または回るように動くことがあり、うさぎの健康に大きな問題があるサインです。特に耳や脳に関わる病気が原因であることが多いです。

神経の病気イメージ

原因

耳の病気(中耳炎や内耳炎)

・耳の奥にある平衡感覚をコントロールする部分が炎症を起こすと、眼振が起きやすくなります
耳の感染が原因となることが多いです

首が傾く斜頸(しゃけい)と同時に症状が出ることも

・頭が傾く症状と一緒に眼振が起こる場合は、内耳や脳の問題が疑われます

寄生虫の感染(エンセファリトゾーン症)

・「エンセファリトゾーン」という寄生虫が神経を傷つけてしまうと、眼振やその他の神経症状が現れることがあります

脳のトラブル

・脳腫瘍や脳卒中など、脳に問題がある場合にも眼振が起きることがあります

薬や中毒

・一部の薬や毒性物質が原因で眼振を引き起こすことがあります

症状

・首が傾く
・うまく歩けない、ふらつく
・食欲がなくなる、元気がない
・体がぐるぐる回るような動きをする

診断

獣医さんによる体のチェック

・耳や神経の状態を詳しく調べてもらいます

レントゲンやCT検査

・耳や脳に異常がないかを確認

血液検査

・寄生虫や感染症の有無を調べます

耳の分泌物の検査

・細菌やカビが原因になっていないか調べます

治療

感染症の場合

・抗生物質や抗炎症薬を使って治療します

寄生虫の場合

・寄生虫を退治する薬(フェンベンダゾールなど)を使用します

脳の問題の場合

・必要に応じて手術や専門的な治療を行います

栄養や体力のサポート

・食欲が落ちている場合は、強制給餌や点滴で体力を維持します

気をつけること

・うさぎが転んでケガをしないように、安全な場所に移してあげましょう
・ストレスを避けるため、静かで安心できる環境を作ることが大切です
・獣医さんの指示に従って、薬をきちんと与えましょう

ふうた

ふうた

・眼振が突然始まった。
・首が傾いていたり、ふらついている。
・ご飯を食べなくなり、体重が減っている。
こんな時はすぐに病院で診察を受けましょう。眼振は、うさぎが「助けて」と言っているサインです。早めに対応すれば、治る可能性も高くなります。気になる症状があれば、すぐに獣医さんに相談しましょう

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。