うさぎぎょうちゅう

寄生虫の一種で、うさぎの消化管(特に盲腸や直腸)に寄生します。Passalurus ambiguus(パッサルルス・アンビグウス)という種類が多く人間には感染しませんが、うさぎの健康状態を悪化させる原因となるため注意が必要です。

消化器の病気01

原因

・糞便を介して感染(他のウサギの糞がケージや餌、水に触れて広がります)
・環境を介して感染(汚れたケージや寝床、餌皿を通じて卵が体に入ります)

症状

軽い感染では気づかないこともありますが、次のような症状が現れることがあります。

・お尻をかゆがる仕草
・食欲が落ちる(栄養の吸収が妨げられる)
・痩せる(長期的な感染で体重が減ることがある)
・腹痛や消化不良(寄生虫が腸を刺激するため)
・下痢や便秘(腸内環境が乱れる場合)

診断

糞便検査

獣医が糞便を顕微鏡で調べ、蟯虫卵の有無を確認します。

直腸の観察

重度の場合、蟯虫が肛門周辺や直腸内で直接確認されることがあります。

治療

駆虫薬の投与

駆虫薬(フェンベンダゾールなど)を使います。獣医さんが投与して全ての寄生虫を排除します。

ケージや環境の清掃

再感染を防ぐため、ケージ、寝床、餌皿、飲み水の容器を徹底的に洗浄し消毒します。

飼育環境の改善

他にもうさぎがいる場合は隔離し、同時に治療を行うことが重要です。

予防

衛生管理

・ケージや環境を清潔に保つ。
・定期的に糞便を取り除く。

健康チェック

・定期的な獣医による健康診断を行う。
・新しいうさぎさんを迎える際は検疫期間を設ける。

良質な食事の提供

牧草やペレット、水が汚染されていないことを確認し清潔な環境で与える。

人間への影響

ウサギ蟯虫は人間には感染しません。しかし、衛生的な環境を保つことが重要です。

ふうた

ふうた

ウサギ蟯虫は人間にうつりませんが、衛生管理をしっかりすることが大事です。症状が見られたらすぐに獣医さんへ相談しましょう。放置すると健康状態が悪化しますので早めの対処がポイントです。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。