はいえん

肺や気管に炎症が起きる病気です。細菌やウイルス、ホコリ、ストレスなどが原因となることが多いです。特に「パスツレラ菌」という細菌が原因のケースが多いです。

呼吸器の病気イメージ01

原因

細菌感染

主な病原菌には、パスツレラ菌(Pasteurella multocida)やボルデテラ菌などがあります。これらの細菌は、ストレスや免疫力低下によって発症リスクが高まります。

ウイルス感染

稀ではありますが、ウイルスが原因となる場合もあります。

環境要因

高湿度や低温、換気不足、ホコリやアンモニア(尿)の蓄積が肺炎を誘発します。

異物吸入

餌や粉末状のものが誤って気管に入り炎症を起こすことがあります。

症状

呼吸困難

鼻を鳴らすような音や、口呼吸(うさぎにとって異常な状態)。

鼻水やくしゃみ

鼻水が膿のような色(黄色や緑色)をしている場合は感染の可能性が高い。

食欲低下

呼吸困難や体調不良で餌を食べなくなる。

元気消失

動かなくなったり、じっとしていることが増える。

体重減少

長期にわたる食欲低下で顕著に現れます。

発熱

体温が通常よりも高くなる。

診断

身体検査

聴診器で肺音の異常を確認します。

レントゲン検査

肺に炎症や水分の蓄積があるかを調べます。

細菌培養検査

鼻水や分泌物を採取して病原菌を特定。

治療

抗生物質の投与

細菌感染が原因の場合、抗生物質(エンロフロキサシンなど)が処方されます。

吸入療法

ネブライザーを使用して薬剤を直接肺に届ける。

酸素療法

呼吸が苦しい場合に酸素吸入が行われることがあります。

対症療法

食欲がない場合、流動食や点滴で栄養を補給。

予防

適切な飼育環境

清潔で通気性の良いケージを維持し、湿度や温度を適切に保つ(20〜25℃、湿度40〜60%)。

ストレスの軽減

騒音や過度な触れ合いを避ける。

定期的な健康チェック

鼻水やくしゃみがあれば早めに動物病院へ。

適切な栄養管理

バランスの取れた食事で免疫力を維持。

ふうた

ふうた

肺炎は進行が早い病気です。少しでも「おかしい」と思ったら、すぐに専門の獣医さんに相談してください。早めの対応がうさぎさんの命を守ります。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。