ばっし

うさぎは歯が一生伸び続ける特別な特徴があり、そのために歯のトラブルが起こりやすい動物です。特に歯の不正咬合(かみ合わせが悪い状態)や感染症などが原因で、抜歯が必要になることがあります。

歯の病気イメージ02

なぜ抜歯が必要になるのか?

歯の不正咬合

うさぎの歯が適切に削れず、過剰に伸びることで、口の中を傷つけたり、食事がしにくくなることがあります。

歯根膿瘍(のうよう)

歯の根元に膿がたまる病気で、痛みや腫れを伴います。抗生物質だけでは治りにくいため、抜歯が必要になる場合があります。

歯が折れる・感染する

事故や病気で歯が折れたり、感染を起こすと抜歯が必要なことがあります。

抜歯の流れ

診察

獣医師がレントゲンやCTスキャンを使い、歯や歯根の状態を調べます。これで抜歯が必要かどうかを判断します。

手術(麻酔下での抜歯)

抜歯は全身麻酔をして行います。うさぎは麻酔のリスクがあるため、エキゾチックアニマルを専門とする獣医師が手術を担当することが重要です。

術後のケア

抗生物質や痛み止めを使いながら、柔らかい食事(ふやかしたペレットや細かくした牧草など)を与えます。

術後に気をつけること

食欲の管理

術後、うさぎは食欲が落ちることがあります。しかし、食べない期間が続くと命に関わるため、強制給餌が必要な場合もあります。

環境の整備

静かでストレスの少ない環境を整え、術後の回復をサポートします。

定期的な歯のチェック

抜歯後も、残った歯が問題を起こさないように獣医師に定期的に診てもらうことが大切です。

抜歯を防ぐためにできること

良い食事を与える

主食として良質なチモシー牧草を与え、歯が自然に削れるようにします。

噛むものを用意する

硬いおもちゃや牧草をかじらせ、歯を適切に使わせます。

定期健診を受ける

早めに歯の問題を見つけるために、獣医での定期的な健診を受けましょう。

ふうた

ふうた

うさぎの抜歯は慎重な判断とケアが必要な治療です。歯の健康問題は放っておくと、うさぎの生活に大きな支障をきたします。異常に気づいたら、すぐにエキゾチックアニマル専門の獣医師に相談することをおすすめします。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。