しきゅうせんがん

子宮にできる悪性の腫瘍(癌)です。特に中年期から高齢期(4歳以上)のメスのうさぎに多く見られます。避妊手術をしていないうさぎは、この病気になるリスクがとても高く、年齢が上がるほどその可能性が増します。

腫瘍イメージ

原因

ホルモンの影響(発情を繰り返すことが体に負担をかける可能性があります)
遺伝的要因(病気にかかりやすい体質がある場合も)
繁殖経験の有無(繁殖経験がないメスはリスクが高いとされています)

症状

初期は目立った症状がないことが多いですが、進行すると以下のような変化が見られます。

出血(発情期ではないのに陰部から血が出る)
元気がない(食欲が落ちたり動きが少なくなったりする)
お腹の腫れ(腫瘍が大きくなるとお腹が膨れてくることがあります)
呼吸の苦しさ(癌が肺に転移すると息苦しそうにすることも)

診断

触診(お腹を触って腫れがないか確認します)
レントゲンやエコー検査(子宮の状態や転移がないかを詳しく調べます)
血液検査(体全体の健康状態をチェックします)

治療

子宮腺癌と診断された場合、ほとんどの場合手術が行われます。

卵巣子宮摘出術【避妊手術】( 子宮と卵巣を摘出する手術です。転移がなければこの手術で治ることが多いです)
化学療法(癌が広がっている場合、薬を使って治療を補助します。ただし、うさぎの体は薬に敏感なので慎重に行います)

予防

一番効果的な予防法は、避妊手術を行うことです。6か月~1歳くらいのうちに手術を受ければ、子宮腺癌のリスクを大幅に減らせます。また、定期的に健康診断を受けることで、病気の早期発見にもつながります。

ふうた

ふうた

うさぎの子宮腺癌は放置すると命に関わることもある病気です。ただし、避妊手術や健康診断でほぼ防ぐことができます。普段からうさぎの様子をよく観察し、いつもと違う行動や体の変化があれば早めに動物病院で相談しましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。