流涙症
りゅうるいしょう 流涙症 目から涙があふれて……
ぶどうまくえん
ぶどう膜炎
うさぎの目の中にある「ぶどう膜」と呼ばれる部分が炎症を起こす病気です。ぶどう膜は目に栄養や血液を届ける大事な役割をしています。この部分が炎症を起こすと目が赤くなったり、曇ったりすることがあります。最悪の場合、うさぎの視力に大きな影響を及ぼすこともあります。
病原体(細菌やウイルスなど)が目に入ると、炎症が起きることがあります。特にうさぎでは「エンセファリトゾーン症」という寄生虫が原因になることが多いです。
目にゴミが入ったり、ケガをしたりすると炎症につながることがあります。
うさぎの体のどこかで起きている病気が、目にも悪影響を及ぼすことがあります。
体の免疫が過剰に働き、目を攻撃してしまうことがあります。
目の中や周辺に腫瘍ができた場合、炎症を引き起こすことがあります。
以下のような症状が出たら注意です。すぐに病院を受診しましょう。
・目が赤くなる(充血しているように見えます)
・目が曇る(白っぽく濁った感じになります)
・涙が増える(目やにが多く出たり涙が止まらなくなったりします)
・瞳孔が変な形になる(普通と違って小さくなったり形がいびつになることがあります)
・元気がない(目の痛みで食欲が落ちたり動きが鈍くなったりすることがあります)
・目の状態チェック(専用の機器で目を詳しく調べます)
・感染症の検査(血液や尿の検査で感染が原因かを確認します)
・超音波検査(目の内部の構造を調べます)
・眼圧検査(目の圧力を測り異常がないかを見ます)
感染が原因の場合それを治す薬を使います
ステロイドの点眼薬や飲み薬で炎症を抑えます
目の痛みを軽減する薬が処方されることがあります
腫瘍や重度の異常がある場合は手術が必要なこともあります
毎日うさぎの目をチェックして赤みや涙がないか確認しましょう
うさぎの住む場所をきれいに保つことで感染リスクを減らせます
健康な体を保つため栄養たっぷりの食事を与えましょう
早期発見が大切なので、定期的に獣医さんに見てもらいましょう
うさぎの目はとてもデリケートなので、少しでもおかしいと感じたらすぐに獣医さんに相談してください。適切な治療をすれば回復する可能性も高まります。