たいひょうしゅよう

皮膚や皮下にできるしこりやできもののことを指します。命に関わらない良性のものから、転移して大きな影響を及ぼす悪性のものまでいろいろあります。見た目には「小さなしこり」に見えることが多いですが、放っておくと症状が進む場合があるので注意が必要です。

腫瘍イメージ

体表腫瘍の種類

良性腫瘍(命に関わらないが注意が必要)

・脂肪腫(脂肪が固まった腫瘍で、触ると柔らかくて動きやすい)
・皮膚線維腫(皮膚の下にできる少し硬めのしこり)

悪性腫瘍(放置すると危険)

・線維肉腫(どんどん大きくなり、他の部位に影響を与えることがある)
・扁平上皮癌(皮膚表面にできて、潰瘍や出血が見られる)
・悪性メラノーマ(黒っぽい色の腫瘍で、転移するリスクが高い)

症状

・皮膚や皮下にしこりができる
・その部分が赤くなったり、膿や血が出ることも
・腫瘍が大きくなると動きづらそうにする
・触ると痛がる場合がある

原因

原因ははっきり分かっていないことも多いですが、以下のような要因が考えられます

・遺伝(特定の品種で腫瘍ができやすい傾向がある)
・紫外線や化学物質など、環境要因
・感染症が関わる場合もある

診断

獣医師がまず触診で確認したあと、必要に応じて次の検査を行います

・細胞診(腫瘍から細胞を採取して調べる)
・生検(腫瘍の一部を切り取って詳しく検査)
・画像検査(レントゲンや超音波検査で腫瘍の状態を確認)

治療

腫瘍を取り除く手術

良性のものなら完全に切除することで治療が終わることが多い
悪性の場合は、周囲の組織も一緒に切除することがある

薬や放射線療法

手術後の再発防止や、転移を抑えるために行うことがある

経過観察

良性で症状がない場合は、獣医師と相談のうえ定期検診で様子を見る

予防

・日頃から体を触ってチェックする習慣をつける
・ストレスを少なくし、清潔で健康的な環境を整える
・定期的に獣医師の健康診断を受ける

ふうた

ふうた

こんなときは獣医さんに診てもらいましょう
・短期間で大きくなるしこり
・出血や膿が出る
・食欲不振や元気がない
うさぎは体調が悪くても我慢することが多い動物です。少しでも気になることがあれば早めに獣医師に相談し適切なケアを受けさせてあげましょう

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。