てぃざーびょう

Clostridium piliforme(クロストリジウム・ピリフォルメ)という細菌が原因で起こる病気で、特にうさぎや小動物に多く見られます。この病気は健康なうさぎが突然発症して急激に悪化することが特徴です。

消化器の病気01

原因

ティザー病は、感染した動物の糞便を通じて広がります。Clostridium piliforme(クロストリジウム・ピリフォルメ)という細菌は非常に生存力が高く、感染拡大を助長します。汚れた環境や食べ物、水を介して感染することが多く、特にストレスを感じているうさぎや免疫力が低下しているうさぎがかかりやすい病気です。

症状

ティザー病は急性症状を示し非常に進行が速いため、早期発見と対策が重要です。

初期症状

・元気がなくなる
・ご飯を食べなくなる
・動きが鈍くなる

進行すると

・下痢(血が混ざることも)
・脱水症状
・体重が減る
・お腹が腫れる感じがする
・まれに神経症状(体が震えるなど)
※重症の場合は、突然亡くなってしまうこともあります。

診断

糞便検査

Clostridium piliforme (クロストリジウム・ピリフォルメ)の芽胞を検出します。

組織学的検査

肝臓や腸の組織を顕微鏡で調べ、細菌感染を確認します。

PCR検査

正確な病原菌の特定が可能です。

治療

治療は早期に介入することで効果が期待できます。

抗生物質

メトロニダゾールやテトラサイクリン系の抗生物質が使用されます。

支持療法

水分補給、栄養補給、プロバイオティクスの投与が推奨されます。

予防

清潔な環境の維持

ケージやトイレを定期的に洗浄・消毒し、常に清潔な状態を保つ努力をする。

うさぎの隔離

多頭飼いの場合は隔離し感染の拡大を防ぐ。

ストレス管理

静かで安心できる場所で飼育することが大切です。

免疫力の維持

健康的な食事で病気への抵抗力を高める。

定期的な健康診断

定期検診で獣医師による早期発見を目指す。

ふうた

ふうた

ティザー病は進行がはやく致命的な場合があるため、「いつもと様子が違う」と感じたらすぐに獣医さんへ相談することが重要です。特にうさぎは体調が悪くても隠すことがあるため、普段からの観察が大切です。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。