しんしつちゅうかくけっそん

心室中隔欠損(Ventricular Septal Defect)は、先天的な異常で心臓の中にある右心室と左心室を分ける壁に穴が開いている状態をいいます。この穴のせいで血液が正常に流れなくなり、体に負担をかけることがあります。

心臓の病気イメージ01

原因

この病気は胎児期に心臓が形成される段階での異常によって起こります。遺伝的な要因や妊娠中のお母さんうさぎが栄養不足や感染症にかかった場合も影響することがあります。

症状

症状は穴の大きさや位置によって異なりますが、以下のようなものが見られます。

・呼吸が苦しそう(走ったり動き回ったあと息切れが目立つ)
・成長が遅い(他のうさぎと比べて体が小さい、元気がない)
・心臓の音が変(獣医さんが心臓を聴診すると異常な音が聞こえる)
・むくみ(重い場合は体にむくみが出ることも)
・食欲不振や疲れやすさ(全体的に元気がない様子)

診断

・聴診器で心臓の音を聞く(雑音があるか確認します)
・X線やエコー検査(心臓の状態を詳しく見るために使います)
・血液検査(他に影響が出ていないか確認します)

治療

軽い場合

症状がほとんどない場合は特別な治療をしないこともあります。定期的に健康チェックを受けて、悪化していないか見守ります。

重い場合

・手術(穴をふさぐ手術をすることがあります。ただしうさぎにとって手術はリスクが高いため、慎重に判断されます)
・薬(心臓の負担を減らすための薬が使われることもあります)

日常のケアで気をつけること

・ストレスを減らす(静かで落ち着ける環境を整える)
・バランスの良い食事(栄養たっぷりの食事をあげる)
・定期的な健康チェック(症状がなくても獣医さんに診てもらう)

この病気は治る?

穴の大きさや治療次第では普通に生活できるうさぎもいます。ただし、重症の場合は治療が必要で病気とうまく付き合いながら過ごすことが求められます。

ふうた

ふうた

元気がなかったり呼吸が苦しそうな場合は、早急に獣医さんへ相談してください。早期発見と適切なケアがうさぎの生活の質を守るポイントです。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。