そうしょう

「創傷」とは傷や怪我のことを指します。比較的一般的ですが、適切に管理しないと感染やその他の健康問題を引き起こす可能性があります。以下に、うさぎの創傷について詳しく説明します。

外傷イメージ01

原因

ケンカや噛み傷

他のうさぎや動物との争いで傷を負うことがあります。

環境的要因

ケージの金属部分、尖ったおもちゃ、または不適切な床材による擦り傷や切り傷を負うことも。

自己引っ掻き

皮膚病(ダニやアレルギーなど)や不快感によって自分で掻きむしることがあります。

外傷

落下や転倒、家具との衝突などでの外傷。

症状

皮膚の切り傷や裂傷

見える範囲での皮膚の裂け目や出血。

腫れや発赤

傷の周囲が赤く腫れる場合は感染の可能性があります。

膿の形成

化膿している場合、膿がたまることがあります(膿瘍)。

動きのぎこちなさ

傷が痛むことで動きが不自然になることも。

食欲低下

痛みや感染が原因で食欲が落ちる場合もあります。

初期対応

観察

傷が浅いか深いか、出血しているか確認します。
深い場合や出血が多い場合はすぐに獣医を受診してください。

消毒

人間用のアルコールは刺激が強いため使用しないでください。うさぎ専用または獣医推奨の消毒液を使いましょう。
生理食塩水で傷をやさしく洗浄するのも有効です。

止血

ガーゼでやさしく圧迫して止血します。
出血が止まらない場合や大きな傷の場合は緊急処置が必要です。

受診後のケア

軟膏の使用

獣医が処方した抗菌軟膏を使います。自己判断で市販の軟膏を使用するのは避けましょう。

清潔な環境

ケージや床材を清潔に保つことで感染を防ぎます。

エリザベスカラーの装着

自分で傷を舐めたり掻いたりしないようにします。

治療後は安静が大事。ケージ内で過ごさせ、ジャンプや走り回ることを避けましょう。また、骨を回復させるために栄養豊富な牧草や葉野菜を与えましょう。

予防

適切な環境管理

ケージや周囲に鋭利なものがないように確認しましょう。

相性確認

多頭飼いの場合は、他のうさぎとケンカしないよう事前に性格や相性を確かめます。

定期的な爪切り

自己引っ掻きによる傷を防ぐために爪を定期的に切りましょう。

獣医に相談するタイミング

以下のような場合は早急に病院で受診してください。

・傷が深い、または治らない。
・膿や匂いがする。
・うさぎが元気を失い、食欲不振が続く。
・傷の周囲が異常に腫れて熱を持っている。

創傷治癒中の注意点

ストレスを避ける

創傷がある状態ではストレスが治癒を遅らせるため、静かな環境を提供します。

観察を怠らない

傷口が悪化していないか、定期的に確認しましょう。

栄養補給

免疫を強化するためにバランスの取れた食事を心掛けます。

ふうた

ふうた

うさぎは繊細な動物であり、軽い傷であっても放置せずに早めの対応が重要です。適切な管理で健康を守りましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

ふうたの飼い主

ふうたの飼い主 男性

20年近くにわたりうさぎさんと共に生活をしました。 現在は、縁あって保護した元野良ねこ(つむぎ・よもぎ・ソラ・テト・ミルク)と生活中。2025年3月に保護したミルクは身ごもっており、2週間後に6匹の赤ちゃんを出産。現在、11匹の猫屋敷と化していますが、いつかまたうさぎさんと暮らせることを夢見つつ、今はうさぎの飼い主さんたちの力になれればと当サイトを立ち上げ活動中です。